神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

宇治平等院

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出典 平等院HP

6年振りの平等院です^_^;

平成の大改修後(2012年6月〜2014年3月)初めて訪れます。

 

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▲before 2010年9月

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▲after 2016年9月

全然違いますね(°_°)

素人の写メでも一目瞭然!

屋根の鳳凰も金ピカです。

 

最初に堂内見学ツアーのチケットを買い(300円)、集合時間まで30分あるので、お堂の周りを散策。

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1回のツアーは30〜40人でしょうか。

最初に見学の注意事項を聞いてから、橋を渡りお堂に入ります。

今回はたまたまお堂の修繕作業をしており、一部に足場とシートがあり、少し残念でした。

お堂の中でガイドさんの説明を聞いたのち、しばらく自由に見学できます。

わたし以外のツアー客は10分ほど見学するとお堂から出て行ってくれます。

ここからがわたしのゴールデンタイム❗️

制限時間いっぱいまでお堂の中は、国宝阿弥陀如来座像とガイドさんとわたしの3人だけ。

鳳凰堂と国宝仏をほぼ独り占め。なんて幸せな時間でしょうか。

じっくりと阿弥陀様と向き合い、至福の時を過ごしました。

 

極楽気分のままお堂から出て、再びお堂の周りをぷらぷら。

続いて雲中供養菩薩像に会い行きます。

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▲鳳翔館入口もいい感じに苔むしてきました。

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▲踊っています。南20号

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▲わかりにくいですが唄っています。 

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▲整ってます。

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▲雲がダイナミックです。

※菩薩像は全てポストカードから引用

 

拝観後、入口目の前の"ますだ茶舗"で抹茶を振りかけた抹茶ソフトをいただきました。

とても美味しいのでおすすめです。

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▲入口の石碑  振り向けばますだ茶舗です。

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▲御朱印 鳳凰堂と阿弥陀如来

 

阿弥陀如来についてはこちらで紹介しています↓

 http://kamibutsuyoku.hatenablog.com/entry/2016/07/12/204427

嵯峨野を一望できるお寺

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▲嵯峨野眺望

 

松尾大社を後にして、阪急電車で嵐山へ。

阪急嵐山駅から渡月橋と反対方向に歩きます。

10分ほど歩くと、虚空蔵法輪寺に着きます。

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713年(和銅6)行基が開創。829年(天長6)空海の弟子道昌が虚空蔵菩薩像を安置し、法輪寺と称した。‘十三まいり’の寺として有名で、数え年13の男子、女子が智恵と福徳を授かるために参詣する。人形塚、針供養塔などもあり、毎年10月15日に人形供養、12月8日に針供養。また、電気・電波守護の電電宮社がある。

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本堂にお参りして、眺めの良い舞台へ。

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渡月橋、嵯峨野を一望できます。

風がとても気持ちよかったです。

大文字送り火のときには開放され、大の文字がよく見えるそうです。

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▲御朱印

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渡月橋

 

京都最古の神社 松尾大社

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松尾大社 一の鳥居

 

大原野神社の拝観後どこへ行こうかと迷い、ググってみたら、嵐山方面が近いことに気づき、まだ拝観したことのない松尾大社へ向かいました。

 

阪急桂駅から2駅、松尾大社駅で下車。

改札を出ると目の前に大きな鳥居です。

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▲二の鳥居

駅から5分で楼門が現れ、境内に到着です。

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▲楼門

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▲手水舎(てみずしゃ)

松尾大社の神使(しんし)、亀がお出迎え。

 

松尾大社は、渡来人秦氏(はたうじ)が一族の氏神として信仰した古い社が起源とされ、大宝元年(西暦701年)にこの地に社殿創建以来、千三百年有余年の歴史を誇る京都最古の神社です。

 

主祭神は二柱

大山昨神(おおやまぐいのかみ)

中津島姫命(なかつしまひめのみこと)

 

秦一族が酒造を特技としていたことから、室町時代末期以降、「日本第一酒造神」として信仰されています。

そういえば、酒樽がたくさん奉納されていました。

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▲拝殿

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▲本殿

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▲おみくじを結ぶところが、立体的な❤️です。

 

亀の井、霊亀の滝など見どころはたくさんありましたが、暑すぎて早めにおいとましました。

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▲御朱印  亀の朱印がかわいいですね(左下)

京都洛西の名社 大原野神社

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大原野神社社殿

 

勝持寺から雑木林の中を10分ほど歩くと大原野神社です。

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▲雑木林

 

奈良春日大社第一のご分社で、紫式部氏神だった神社です。

由緒 〜いわれ〜

別称「京春日」

春日大社 第一のご分社

当神社は延暦3年(784年)、恒武帝長岡京遷都の際、藤原氏氏神である奈良春日大社の神々をこの地に祀られたところより「京春日」といわれています。

(出典 大原野神社HP)

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▲一の鳥居

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▲三の鳥居と社殿

秋は紅葉が綺麗そうです。

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▲手水舎(てみずしゃ)

春日大社の神使(しんし)鹿さんがお出迎え。

拝殿の前にも狛犬の代わりに鹿像が二体あります。

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▲鯉沢池と睡蓮

奈良の猿沢池を真似た池です。

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▲御朱印  京春日と書かれています。

 

ここで、大原野の寺社巡りは終わりです。

帰りは南春日町バス停(町名にも春日です)から京阪バスに乗り、阪急桂駅へと向かいました。

花の寺、珍しい薬師如来

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重文 薬師如来坐像

出典 講談社「日本の仏像」

 

花の寺 勝持寺は願徳寺のすぐ隣りにあります。

歩いて1,2分です。

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阿弥陀堂

 

正式名は小塩山 大原院 勝持寺です。

白鳳八年(西暦679年)、役行者(えんのぎょうじゃ)が創建したのが始まりです。

西行法師がこの寺で出家したのがきっかけで、花の寺と呼ばれています。

鳥羽上皇に仕えていた北面の士 佐藤義清(さとうのりきよ)が、当寺に於て出家し西行と名を改めて庵を結び、一株の桜を植えて吟愛しておりました。世人はその桜を西行桜と称し、寺を花の寺と呼ぶようになりました。
(出典 勝持寺HP)

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西行桜

西行歌人としてとても有名ですが、イケメンのプレイボーイとしてブイブイ言わせていたらしいです。

 

本尊は薬師如来ですが、珍しい印を結んでいるので拝観させていただきました。

ここでも参拝者はわたし一人です。

仏像は瑠璃光殿に安置されています。

 

中に入ると、薬師如来日光菩薩月光菩薩十二神将のRKJ48グループ(※)が勢揃いです。

15体を勢揃いで展示しているのは、かなり珍しいと思います。

薬師如来鎌倉時代に作られ、重要文化財に指定されています。
左手の薬壷から右手で薬を摘み取る珍しいお姿です。

※RKJの詳細はこちら→http://kamibutsuyoku.hatenablog.com/entry/2015/07/04/092943

 

さらに、仁王門から移した巨大な金剛力士像が両脇を飾ります。

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金剛力士

出典 講談社「日本の仏像」

 

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▲御朱印 

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京都洛西の美仏に逢いに行く

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国宝 如意輪観世音菩薩半跏像

出典 講談社「日本の仏像」

 

残暑が残る京都。

(真夏という感じでしたが…)

美しい如意輪観音に会いに行きました。

 

京都市西京区大原野の願徳寺。(正式名  仏華林山 宝菩提院 願徳寺)

 

京都駅からJR京都線で3駅目の向日町駅から阪急の東向日駅に移動しバスに乗る予定でしたが、50分待ちだったのでタクシーで行きました。

駅から西へ10分ほど走り、山あいの小さな集落の中にお寺があります。

京都で一番小さな拝観寺院だそうです。

 

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入口のインターホンで住職を呼び、拝観料とご朱印帳を託し本堂へ。

昭和48年に再建された本堂は鉄筋コンクリート作りです。

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鉄の重い扉を開け、自分で電気をつけて拝観します。

 

拝観者は私ひとりです。

 

 

榧(カヤ)の一木作りの如意輪観世音菩薩半跏像は約1200年前に作られました。

もとは白木の像だったようですが、長い年月を経て全身がいぶし銀のように黒く光っています。

唇が少しへの字で、瞳に黒曜石。

第一印象は少し険しいお顔です。

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出典  講談社「日本の仏像」

この仏像の最大の魅力は、羽織っている衣の衣文(えもん)がダイナミックにうねり、今にも風になびきそうなリアルさにあります。

しかしながら、静かに佇む観音さまの静寂を少しも乱してはいません。

肩から腰、膝、蓮華座に流れる衣文は素晴らしいの一言につきます。

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出典  講談社「日本の仏像」

 

しばらくいろいろな角度から眺めたのち、正面の座布団に胡座をかいて、座禅のような心持ちで対峙しました。

 

 

心を"空"にして。

 

 

 

 

 

黒曜石の黒い瞳に見透かされているような感じですが、それがとても心持ち良い感覚です。

 

 

 

途中、参拝客は一人も来ません。

国宝仏を独り占めです。

何という贅沢な時間でしょう❤︎

 

 30分ほど過ごし、観音さまとお別れしました。

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私の大好仏vol.3 平等院 阿弥陀如来座像

大好仏3回目に紹介するのは、宇治平等院の国宝阿弥陀如来座像です。

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出典 平等院HP

 

定朝式阿弥陀如来

平安時代の仏師、定朝(じょうちょう)が作った阿弥陀如来

有名な鳳凰堂に安置されています。

 

その当時絶大な人気を誇っていた定朝。

彼の作った阿弥陀如来は仏像の理想とされ、真似をした像がたくさん作られたそうです。

それらは「定朝式」と呼ばれています。

 

ただし、定朝の作品として現在まで残っているのは、平等院阿弥陀如来だけです。

 

鳳凰堂内部は一日数回案内ツアーがあるので、中に入ることができます。

15分くらいのツアーです。

案内嬢がお堂と仏像について説明してくれます。説明が終わりお堂の中を見学してしばらくすると、他の参拝客の方はお堂から出て行きます。

 

そこから制限時間いっぱいまでが、わたしのゴールデンタイムなのです。

ほんの2,3分だけですが、お堂の中はわたしと案内嬢と阿弥陀さまだけになります。

国宝のお堂の中で国宝仏を独り占めできるなんて、まさに極楽浄土にいる心地です。

 

阿弥陀さまは、死んだときお迎えに来てくださりますが(来迎)、この2,3分は言うなれば「来迎タイム(ライゴウン・タイム)」です。

 もしくは、臨死体験?(笑)

 

雲中供養菩薩

 

お堂の壁面には、52躯の雲中供養菩薩が飾られています。

来迎のときのお供の方々です。こちらも国宝です。

よく見ると、歌ったり、踊ったり、楽器を奏でたりしています。

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出典 平等院HP

お堂の中では薄暗くて見にくいですが、平等院ミュージアム鳳翔館に数躯展示されています。

約30cmの小さな仏像ですが、細かいところまで丁寧な細工が施され、今にも動きだしそうです。

家の中に飾りたいです。

 

 鳳凰堂と庭園

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出典 平等院HP

平等院は極楽浄土をイメージして作られた庭園の池にある中島に建っています。

池の対岸から鳳凰堂を望むと、本当に美しいお堂だなぁと思います。

屋根の上には2対の鳳凰が金色に輝いています。

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 出典 一万円札