神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

国宝展に行って来ました!

f:id:kamibutsuyoku:20171021163323j:image

▲図録

京都国立博物館で開催中の特別博覧会「国宝」を観ました。

開館前の8時に並んで、30番目くらいで入館しました。しかし、9時半の開館直前には500人以上並んでいたでしょうか。平日なのにすごい行列でした。

f:id:kamibutsuyoku:20171021165238j:image

国宝展はⅠ期〜Ⅳ期に分かれ、少しずつ展示品を入れ替えます。私が訪れたのはⅡ期です。お目当は、

俵屋宗達の「風神雷神図屏風

雪舟の国宝絵画6点

曜変天目(ようへんてんもく)

金剛寺大日如来坐像

です。

しかし、すべて国宝なのでそれ以外の展示品も素晴らしいものばかりでした。

今回は特に印象に残ったものについてお話しします。

f:id:kamibutsuyoku:20171021170058j:image

京都国立博物館本館 重要文化財です。もうすぐ、国宝になるかも。

 

華厳五十五所絵巻

華厳経』入法界品 (にゅうほっかいぼん) にある善財童子(ぜんざいどうじ)の善知識歴参を描いた絵巻です。善知識たちと善財童子が面会する様々な場面が描かれていますが、善知識の姿がどれも個性的です。時々、クスッと笑える場面があり、まるで漫画を読んでいるようです。楽しい国宝です。

 

雪舟 国宝6点 

6作品が一室に集まってとてもとても贅沢です。生で初めて雪舟作品を観ました。やはり素晴らしい作品ばかりです。特に、「四季山水図巻」と「慧可断臂図(えかだんぴず)」はとても印象に残りました。

墨がはっきり残っており、筆使いが手に取るようにわかるので、雪舟の描いている姿が頭に浮かびました。

 

風神雷神図屏風

鑑賞するのは2回目ですが、やはり素晴らしい作品です。本来なら怖い神のはずですが、ユーモラスな顔と体をしているので、可愛いらしく思えます。

 

志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)

とてもきれいで光沢があり、約400年前の茶碗とは思えません。柔らかい形状は手のひらに乗せて眺めていたい衝動にかられました。

 

兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)

東寺の仏像です。鎧の彫刻がとても細かく精緻です。肩パット、バックル、胸当てに獅子の彫刻がありますがそれらがカッコいいですし、革ベルトがリアルなので、そこから鎧を外せそうです。ウエストが締まりプロポーションも抜群でした。

 

曜変天目

とても期待をしていましたが、ライトの反射がキツくて青白く輝くはずの斑文が白く光ってしまい残念でした。手にとって眺めたいですねー。

 

次回は燕子花図が展示されるⅣ期(11/14〜11/26)に訪れる予定です。

f:id:kamibutsuyoku:20171021170507j:image

▲平成知新館

最後に、これから国宝展へ行られる方には平日をお勧めします。土日に行くと70分待ちとかあるようです。時間は開館1〜2時間前に並んだほうがゆっくり観られます。ただし、しばらくすれば館内はかなり混雑しますが。遅いとさらに混雑すると思われます。

f:id:kamibutsuyoku:20171021171820j:image

f:id:kamibutsuyoku:20171021171839j:image

▲正門

 

十二神将は大軍隊の大将です。

国宝がブームになっていますが、今回はわたしが大好きな奈良 新薬師寺十二神将立像を紹介します。もちろん、国宝です!

  

十二神将とは

十二神将薬師如来の眷属(けんぞく)です。眷属とは家来や部下のことです。薬師如来を邪神からお守りしている武将たちです。天部に属しています。

十二神将像があるお寺はいくつかありますが、新薬師寺十二神将は、日本最古にして最大の仏像なのです。

 

名前がカッコイイ!

一人ひとりに名前がありますが、難しい漢字でふりがながないと読めないのがカッコイイです。また、その響きが大陸的で更にカッコイイのです。

 

毘羯羅大将   (びから)

招杜羅大将   (しょうとら)
真達羅大将   (しんだら)

摩虎羅大将   (まこら)

波夷羅大将   (はいら) →江戸時代の補作です。

因達羅大将   (いんだら)
珊底羅大将   (さんていら)

頞你羅大将   (あにら)
安底羅大将   (あんていら)

迷企羅大将   (めきら)
伐折羅大将   (ばさら)

  →バサラはどこかで聞いたことがある人がいるかもしれませんね。

宮毘羅大将   (くびら)

 

ポーズがカッコイイ!

薬師寺十二神将は、薬師如来の周りで円陣を組んで本尊を守っています。それぞれが違う持物を持ちポーズを決めて、とてもカッコイイのです。武将なので、武器を持つ像が多いです。

f:id:kamibutsuyoku:20171002075851j:image

▲出典「講談社 日本の仏像」

 

1番人気は伐折羅大将です。大きく口を開け目を見開いた表情は迫力があります。刀を持ったポーズも決まっています。

髪が逆立ちスーパーサイヤ人のようです。

f:id:kamibutsuyoku:20170930223903j:image

伐折羅大将

出典「講談社 日本の仏像」

 

十二神将全員のポーズは新薬師寺のHPをご覧ください。

新薬師寺 公式ホームページ 十二神将

  

七千人の部隊を指揮する武将です

一人一人が7,000人の夜叉を部下にしています。12人で84,000人。脇侍の日光・月光菩薩を加え、総勢84,014人で薬師如来をお守りしていることになります。仏教界最大の部隊です。

f:id:kamibutsuyoku:20171002075957j:image

▲迷企羅(めいきら)大将

出典「講談社 日本の仏像」

 

なぜ、12人なのか?

薬師如来の十二の大願が由来のようです。薬師如来は、修行時代に「十二の大願」を発して、将来自 分が悟りを得たときには、すべての人々を迷いや苦しみの闇から救い、真の悟りに導きたいという誓いを立てました。

詳細は新薬師寺のHPをご覧ください。

新薬師寺 公式ホームページ 十二の願い

十二の大願は文献により少しずつ異なりますが、言っていることはだいたい同じです。

 

干支の守護神です

十二人いるので十二支と関連付けられ、干支の守護神にもなっています。


毘羯羅大将     子

招杜羅大将     丑
真達羅大将     寅

摩虎羅大将     卯
波夷羅大将     辰

因達羅大将     巳
珊底羅大将     午

頞你羅大将     未
安底羅大将     申

迷企羅大将     酉
伐折羅大将     戌

宮毘羅大将     亥

自分の干支の大将は愛着が湧きます。

f:id:kamibutsuyoku:20171002080154j:image

▲因達羅(いんだら)大将

出典 「講談社 日本の仏像」

 

f:id:kamibutsuyoku:20171003201653j:image

御朱印  古い御朱印で申し訳ございません。久しく拝観していないことがバレてしまいます。

 

薬師寺東大寺の少し南にあり、それほど遠くはないですので、是非足運んでご覧ください。観光客も多くなく静かにお参りできます。

アクセスはこちらです。

新薬師寺 公式ホームページ アクセス

本屋さんも国宝だらけ

運慶展に引き続き、国宝展も始まりましたね(^^)

本屋さんも国宝だらけになっています。

f:id:kamibutsuyoku:20171005070559j:image

小学館「ニッポンの国宝100」第3号

燕子花図屏風と金印です。どちらも国宝展に出展されます。楽しみです。

 

f:id:kamibutsuyoku:20171005070608j:image

▲「芸術新潮

運慶を特集する雑誌もたくさん出版されています。表紙は興福寺の四天王の多聞天です。渋いチョイスですね〜。

 

10月に京都、11月に東京へ行きます。

 

運慶展が始まりました!

傑作ずらり、運慶展始まる 上野・国立博物館:朝日新聞デジタル

 

運慶仏、ぐるり360度 普段見られぬ背中も公開:朝日新聞デジタル

 

至上最大の「運慶展」東京国立博物館で開催 - エキサイトニュース(1/2)

 

昨日から運慶展が始まりました(^^)

 

平日なのに開場前に500人以上が並んだそうです。

土日は 混みそうですねー。

 

私は11月に上野へ行きます。

f:id:kamibutsuyoku:20170927122853j:image

国宝だらけ展覧会

国宝大好きなわたしにとってたまらない展覧会が、もうすぐ京都国立博物館で始まります。

f:id:kamibutsuyoku:20170918115126p:image

▲出典  京都国立博物館HP

特別展覧会「国宝」

 

時期によって展示品が変わるので、いつ行くべきかすごく悩んでいます。

 

第I期 10月3日(火)~10月15日(日)

第II期 10月17日(火)~10月29日(日)

第Ⅲ期 10月31日(火)~11月12日(日)

第Ⅳ期 11月14日(火)~11月26日(日)

 

Ⅰ・II期

雪舟の国宝絵画6点勢揃い

雪舟は国宝絵画最多の画家です。その作品6点が同じ展示室に勢揃いするのです。

 

風神雷神図屏風

琳派の祖、俵屋宗達の傑作も展示されます。

  

Ⅲ期

等伯・久蔵 夢の親子共演

長谷川等伯(とうはく)と息子の久蔵の国宝絵画が共演します。等伯はあの「松林図屏風」、久蔵は「桜図壁貼付」です。

 

Ⅳ期

琳派芸術の最高峰、100年ぶりに初の里帰り実現

尾形光琳の「燕子花図屏風」が京都で見られます。東京まで観に行ったのに、根津美術館が休館だったのが悲しい思い出です。

 

さあ、いつ京都に行きましょうか?

 

興味がある方は、ホームページで展示時期を確かめましょう。

特別展覧会「国宝」

 

国宝大好き!

f:id:kamibutsuyoku:20170914000053j:image

わたしは国宝が大好きです。国宝と聞くとテンションが上がります。

先週広告を見かけて買いました。週刊ニッポンの国宝100。今後一年をかけて、毎回2点、合計100点の国宝を紹介します。とても、楽しみです。

 

創刊号では、興福寺の「阿修羅像」と建仁寺の「風神雷神図屏風」を紹介しています。

f:id:kamibutsuyoku:20170914072533j:image

阿修羅像では、「手」についての長年の謎が、最新の研究で解決した?と書かれており、とても興味深い内容でした。

みなさんもぜひ読んでみてください。

 

 


 

お伊勢参り

伊勢参りの2日目は台風の接近で大雨になってしまいました。

 

内宮(ないくう)

ないぐうと濁らないのが正解です。

正式には皇大神宮(こうたいじんぐう)と言い、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしています。

天照大御神天皇の祖先であり、日本の総氏神です。

伊勢神宮の正式名は「神宮」です。今では熱田神宮明治神宮など多く神宮がありますが、江戸時代以前は神宮=伊勢神宮でした。

f:id:kamibutsuyoku:20170904194527j:image

▲正宮

f:id:kamibutsuyoku:20170904200209j:image

▲大雨の様子

写真ではなかなか伝わらないと思いますが、豪雨でした。宇治橋を渡るまでは普通の雨でしたが、参道を歩いている途中で、土砂降りとなり、全身ずぶ濡れになりながら参拝しました。

残念ながら、正宮以外はお参りできませんでした…

f:id:kamibutsuyoku:20170904200747j:image

▲内宮の御朱印   さすが神宮です。シンプル過ぎて緊張します。

 

参拝後の楽しみだった、おはらい町とおかげ横丁の食べ歩きは、傘が壊れてしまい断念しました(涙)