神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

第一代天皇即位の地 〜橿原神宮〜

4月1日に新元号が発表され、5月1日に新天皇が即位されます。

それを記念し、第一代神武天皇が即位した、奈良県橿原市にある橿原神宮(かしはらじんぐう)を参拝しました。

 

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▲外拝殿(げはいでん)

 

創建

創建は1890年と新しいです。

明治時代になって、地元住民からこの地に神宮創建の請願が出され、感銘を受けた明治天皇の勅令によって創建されました。 

御祭神は、神武天皇と皇后の媛蹈韛五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)です。

神武天皇は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)より四代目に当たり、正式には「神日本磐余彦火火出見天皇(かむやまといわれひこほほでみのすめらみこと)」です。

 

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▲南神門  門の中央から小さく北神門が見えます。

 

歴史

神武天皇が、豊かで平和な国づくりをめざして、九州高千穂から東に向かい、幾多の苦難を乗り越え、畝傍山(うねびやま)の東南の麓に橿原宮を創建しました。
第一代天皇として即位したのが紀元元年、今からおよそ2,600余年前のことです。

そして、今上天皇は第百二十五代になります。

 

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▲外拝殿と畝傍山

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▲巨大な碑

 

 

アクセス

近鉄橿原線橿原神宮前駅から徒歩約10分です。

駅前のロータリーをまっすぐ突き抜けると、そのまま表参道です。

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橿原神宮前

 

 

最後に

天皇即位を控え祝賀ムードを期待していましたが、それらしき看板や飾りはなく、静かに参拝することができました。

奈良県第2位の初詣客を集めているので、正月三が日はとても賑わっていると思います。

あおによし奈良の興福寺

2018年10月に再建された興福寺の中金堂へ、やっと参拝することができました。

この日は天気も良く、ぽかぽか陽気でした。

 

中金堂

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東西37メートル、南北23メートル、高さ21メートルの大きなお堂です。奈良では東大寺大仏殿に次ぐ大きさです。

境内に入る前から大きな屋根と金色に輝く鴟尾(しび)が見えて来ます。

柱の朱色と窓の青(緑色)のコントラストがとても美しいです。

 

巨大で真新しいお堂ですが、まったく違和感はありません。本来の景観に戻ったので当たり前ですね。

 

お堂の正面に立ち、その場でゆっくり360度回転すると、北円堂や五重塔などの境内のほとんどの建物を見渡すことができ壮観です。

 

 

"青丹よし 奈良の都は咲く花の にほふがごとく今盛りなり"

 

あと、半月もすればこの歌のような風景になります。

 

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釈迦如来坐像

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▲出典「中金堂しおり」

ご本尊は釈迦如来です。5代目の仏像で江戸時代に作られました。

中金堂の再建に合わせて修理され、全身金箔で光り輝いています。

 

 

薬王・薬上菩薩立像(重要文化財

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▲左 薬王菩薩  右 薬上菩薩  出典「講談社 日本の仏像」

脇侍は、薬王・薬上菩薩です。良薬を人々に与え、心身の病気を治した兄弟の菩薩です。

菩薩には珍しく、線が太く男性的な身体つきです。

 

釈迦の脇侍として薬王・薬上を置くのは古式と言われています。日本では、文殊菩薩普賢菩薩を置くことが多いです。

 

鎌倉時代に再建された西金堂に安置されていましたが、1717年に焼失したので、しばらく仮金堂に安置されていました。

中金堂の再建で本尊脇侍として迎えられました。

 

 

四天王像(国宝)

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▲左 増長天  右 持国天

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▲左 多聞天  右 広目天  共に出典「講談社 日本の仏像」

須弥壇を守る四天王は、かつて南円堂に安置されていました。中金堂再建のタイミングで引越しました。

力強くダイナミックな動きが特徴です。

最近の研究により、持国天増長天増長天広目天広目天持国天であることがわかったそうです。

 

 

大黒天立像と厨子入り吉祥天倚像

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▲大黒天

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▲吉祥天  共に出典「中金堂のしおり」

大黒天は鎌倉時代の作品です。打出の小槌を持たない古式スタイルです。東金堂から引越しされたそうです。

 

吉祥天は美と幸運、富と繁栄の女神です。

厨子の扉が閉じたままでしたので、お姿を拝見することができませんでした。

 

どちらも、重要文化財に指定されています。

 

 

御朱印

中金堂の御朱印が加わりました。

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おまけ

ランチは奈良名物の柿の葉寿司を、美味しくいただきました。

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▲「柿の葉すし本舗たなか」の"おすしあらかると" 柿の葉寿司は左上の二貫です。

近鉄奈良駅徒歩1分です!

 

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猿沢池  中央に中金堂の屋根が見えます。

興福寺の魅力

約300年振りに再建された中金堂落慶法要で盛り上がる、興福寺の魅力についてご紹介します。

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▲再建された中金堂  出典「なら旅ネットHP」

 

駅近

近鉄奈良駅から徒歩約10分で着きます。

駅近国宝です。

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近鉄奈良駅前広場

 

鹿に会える

お寺が奈良公園の中にあるので、鹿がたくさんいます。奈良に来たことを実感します。

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国宝仏の宝庫

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▲国宝 阿修羅像 出典 興福寺HP

最大の魅力は、国宝仏がたくさんあることです。

イチバン人気は、国宝館で展示されている阿修羅像です。三面六臂の異形ですが、少年のようなお顔と華奢な体つきが女性たちの心を鷲掴みです。

わたしのお勧めは、北円堂の弥勒如来坐像と無著・世親の三尊像。南円堂の不空羂索観音坐像です。

また、国宝館にいる天燈鬼と龍燈鬼は、とてもユニークでお茶目な仏像です。普通なら四天王に踏まれいる邪鬼ですが、主役をはっています。他に作例がないとても貴重なものです。

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▲左 龍燈鬼像   右 天燈鬼像  出典 興福寺HP

 

国宝仏が見られるのは、国宝館、東金堂、北円堂、南円堂、そして中金堂です。

 

お堂では、五重塔、三重塔、東金堂、北円堂が国宝に指定されています。

 

猿沢池

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お寺の南側にある有名な池です。

池から興福寺を眺めると、木々の向こうに五重塔と南円堂が見えます。奈良を代表する風景のひとつです。

 

ほとりにはベンチがあるので、疲れたらそこで休息できます。奈良名物の柿の葉寿司をほうばりながら、ゆっくり過ごすのもいいと思います。

興福寺中金堂落慶法要

これ、絶対に行きます!

 

天平の威容 300年ぶり復活 興福寺中金堂の再建完了 :日本経済新聞

▲記事の中の映像は必見です!

 

300年振りに興福寺の中金堂が再建されました。

10月7日から落慶法要が行われます。

ただし、一般公開は10月20日からです。

 

気になるお堂の仏像ですが、

本尊が江戸時代に作られた釈迦如来坐像。

脇侍は薬王菩薩、薬上菩薩立像。

共に、仮金堂安置されていました。

須弥壇の周りには、南円堂にある四天王が引っ越して来ます!(驚き‼︎)かつては中金堂にあったそうです。

 

その他何体か安置されるようですが、それは楽しみにとっておきます。

 

国宝館にいる阿修羅くんにも久しぶり会いたいです。


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▲手前が五重塔、奥が南円堂

都路里と祇園辻利と辻利

更新が滞り反省です(*´ω`*)

 

今回はわたしが大好きな抹茶スイーツの「つじり」ついて意外な事実を知ったので、まとめました。

 

都路里(つじり)

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京都の抹茶スイーツ処と言えば、都路里ですよね。

 

↓HP

茶寮都路里

 

1978年(昭和53年)にオープンしたので、今年が40周年です。

京都の東山界隈を散策するときは、高台寺店ヘよく行きます。抹茶ソフトは味が濃くて絶品です。

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▲出典 都路里HP

 

祇園辻利(ぎおんつじり)

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こちらは、宇治茶辻利です。

察しが良い方はもうおわかりだと思いますが、都路里祇園辻利が始めたお店です。

 

↓HP

宇治茶 祇園辻利

 

1860年(萬延元年)、初代・辻利右衛門か山城国宇治村(現・京都府宇治市)にて宇治茶の製造と販売を開業したことに始まります。

70年前に祇園に引っ越して「祇園辻利」と改名したそうです。

 

辻利

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祇園がない辻利

2017年4月、京都タワー辻利のカフェがオープンしました。

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▲出典 辻利HP

 

最近まで都路里の姉妹店と思っていました。

しかし、そうではなかったのです。

 

↓HP

辻利のあゆみ|辻利|店舗 ショップ&カフェ

 

こちらの辻利も、1860年(萬延元年)辻利右衛門が宇治で創業したとあります。祇園辻利と同じ歴史です。どうやら、暖簾分けがあったようです。

祇園辻利辻利の違いはウィキペディアに記事があるので、そちらを参考にしてください。

 

次回の京都訪問では、都路里辻利のパフェ食べ比べをしたいと思います。

楽しみが増えてうれしいです。

貴船神社は女性に大人気です

貴船は古くから「氣生根」とも記され、氣力の生じる根源の地として崇められたパワースポットです。

 

貴船神社

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本宮

御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)です。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神、水の供給を司る神です。

また、平安の女流歌人和泉式部が夫の心変わりに悩んで参詣し、切ない心情を歌に詠んで祈願したところ、ほどなくして復縁成就した逸話が残されています。そこから、縁結びの神として有名になりました。

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▲本殿 女性グループとカップルで行列ができていました。
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▲水浮かべると文字が浮き出るおみくじ
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▲青もみじの絵馬

 

結社(ゆいのやしろ)

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本宮から貴船川の上流へ5分ほど歩くと結社があります。

磐長姫命(いわながひめのみこと)が祀られています。

こちらが縁結びの神様です。

 

奥宮(おくみや)

さらに上流に上がると、奥宮があります。

広場のような境内の奥に小さな拝殿と本殿があります。

こちらにも高龗神が祀られています。

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広場の真ん中に立つと風がとても心地よかったです。

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御朱印

 

貴船のグルメ

貴船と言えば川床ですが、少しお高いので今回は気楽なグルメを楽しみました。

 

鳥居茶屋

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▲鮎茶漬け(並)です。

 

兵衛カフェ

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なんと川床でカフェできるお店です。

料理旅館兵衛さんのカフェです。川床もされているのでその一角をカフェとして開放していました。

飲み物代プラス¥500で、贅沢かつゆったりした時間を過ごせました。

お店のホームページには、川床カフェは紹介されていなかったので、期間限定だと思います。

鞍馬寺から貴船神社へ歩いて行く

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新緑の季節、とても気持ちがいいので、鞍馬寺から貴船神社鞍馬山の山道を歩いてきました。

 

その前に、鞍馬寺寺内にある由岐神社を紹介します。

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▲鳥居と山門
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▲本殿 天狗みくじがあります。

鞍馬の火祭り」が行われる神社です。かがり火で山一面が赤く染まる勇壮な祭で、京都三大奇祭のひとつとして有名です。

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御朱印

 

 

木の根道

霊宝殿前の小さな広場が山道の入口です。

そこから階段になっている山道を登って約10分。木の根道が現れます。

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山道を少しだけ左手にそれたところにあります。地面のすぐ下が固い岩盤のため、杉の根が地中に潜れず地表に出ています。

とても神秘的でした。

 

僧正ヶ谷不動堂

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木の根道から5分ほど歩くと、僧正ヶ谷不動堂に着きます。

牛若丸が鞍馬天狗と出会った場所です。

牛若丸はここで天狗から武芸と兵法を学びました。

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近くに義経堂があります。

 

奥の院・魔王殿

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僧正ヶ谷からは少し下りになります。

15分ほど歩くと奥の院・魔王殿に着きます。

650万年前に金星から護法魔王尊が地球に降り立った場所とされています。

魔王尊は金星人だったのですね。

 

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山道は階段が整備されていて歩きやすいです。

野鳥のさえずりが心を癒します。

魔王殿から貴船はずっと急な下りです。

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時々、杉の大木が倒れています。

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磁場が乱れているらしく、捻れた木が多くあるそうです。

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貴船川に到達です。

上流には川床がオープンしていました。