桜満開の京都 〜京都 熊野神社〜
聖護院門跡の近くにある京都 熊野神社にお参りしました。聖護院から歩いて5分くらいのところにあります。
歴史
811年(弘仁2)修験道の日円上人がこの地に紀州熊野大神を勧請したのが始まりです。
京都三熊野(当社・新熊野・若王子社)の最古社で、聖護院の守護神でもあります。
かつては鴨川までいたる広大な土地があったようですが、現在はこじんまりとして、親しみやすい神社です。
御祭神
▲本殿
本殿に伊弉冉尊(いざなみのみこと)、相殿(あいどの)に伊弉諸尊(いざなぎのみこと)、天照大神、速玉男尊(はやたまのをのみこと)、事解男尊(ことさかのをのみこと)を祀っています。
御利益は、縁結び・安産・病気平癒です。
京都十六社朱印めぐり
古都の町中に点在する十六の古社を訪ねる御朱印巡りです。熊野神社も選ばれています。
あきたりの観光旅行では分からない、もう一つの京都が見えてきくるそうです。
詳しくはこちら↓
京都十六社 朱印めぐり | ありきたりの「京都観光」に飽き足らないあなたに
八咫烏(やたがらす)
熊野神社の神使、つまり神の使いは三本足の八咫烏なので、至る所にカラスがいます。
八咫烏はサッカー協会のトレードマークなので、ジャパンブルーのお守りも置いてありました。
境内の外には出店が出ていました。
桜満開の京都 〜聖護院門跡〜
春の京都の聖護院門跡(しょうごいんもんせき)へ行きました。
本山修験宗(ほんざんしゅけんしゅう)の総本山です。京都市左京区聖護院中町にあります。
門跡とは
皇族・公家が住職を務めていた寺院を特別に門跡と呼びます。
京都には13の門跡寺院があります。
知恩院、青蓮院、妙法院、曼珠院
三千院、聖護院、実相院、仁和寺
大覚寺、毘沙門堂、随心院、勧修寺
三宝院
門跡巡りをするのもいいですね。
宸殿(しんでん)
普段非公開なので、外から眺めるだけでしたが、市松模様の砂州が素晴らしいお庭です。
天皇の仮御所にもなった格式高い寺院なので、内部には狩野派の障壁画が百余点もあるそうです。
秋に特別公開がありますので、機会があれば拝観したいと思います。
宸とは"天子・帝王のすむ所"という意味があります。
仏像
▲阿弥陀如来立像 出典「聖護院門跡HP」
この日拝観できたのは、寺務所の二階に安置されている、不動明王立像、阿弥陀如来立像、役行者像(えんのぎょうじゃぞう)です。
通常、右手を上に左手を下にする印をしていますが、こちらの阿弥陀様は逆になっています。
本堂と宸殿には重要文化財の仏像がありますが、非公開でした。
▲御朱印
▲境内の枝垂れ桜
八橋
聖護院といえば八橋ですね。
近くに西尾八ッ橋と聖護院八ッ橋の店舗がありました。
歴史ある建物ですね。
▲西尾八橋
▲聖護院八橋
新元号記念寺社仏閣ツアー
新元号「令和」が決まりましたね。世間やネットの予想を良い意味で裏切る、素晴らしい元号だと思いました。
そこで、令和の聖地である太宰府の寺社仏閣ツアーを考えてみました。
坂本八幡宮
令和由来の「梅花の歌」が詠まれた、大友旅人邸跡地とされる場所にあります。
マスコミでたくさん報道されていますので、詳しい説明は割愛します。
大宰府政庁跡
坂本八幡宮のすぐ南東に位置します。
大宰府は、7世紀後半九州全体を治める役所でした。
日本の西の守りとし防衛を、また外国との交渉の窓口として重要な役割を果たしてきました。
現在は遺構を保存した広場になっています。
太宰府市と大宰府、"だい"の字に違いがあるのに初めて気がつきました。
「梅花の宴」のジオラマで有名になった、大宰府展示館が隣接していますので、そこで大宰府や万葉集の歴史を勉強しましょう。
観世音寺(かんぜおんじ)
▲講堂
▲参道
大宰府政庁跡のすぐ東にあります。
『源氏物語』にも登場する観世音寺は、天智天皇が、母君斉明天皇の冥福を祈るために発願されたもので、746年に完成しました。
かつては、九州の寺院の中心的存在で、たくさんのお堂が立ちならんだ大寺院でしたが、現在は江戸時代初めに再建された講堂と金堂の二堂があるのみです。
しかし、多くの寺宝が観世音寺宝蔵に大切に保管されています。
巨大仏像
観世音寺宝蔵の最大の見所は、丈六(約5m)の巨大仏像です。
不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)、馬頭観音(ばとうかんのん)、十一面観音の三体の丈六仏が並び、見る者を圧倒します!
奈良や京都でもめったにお目にかかることができません。一見の価値ありです。
その他にも、丈六坐像や16体の重要文化財の仏像が展示されています。
戒壇院(かいだんいん)
▲本堂
▲山門
出家者が正式の僧尼となるために必要な戒律を授けるために設置された施設で、奈良時代に鑑真が作りました。
現在では、東大寺の戒壇院とここにしかない、歴史的にとても価値のある寺院です。
太宰府天満宮
▲本殿
▲楼門
天神さま(菅原道真公)をお祀りする全国約12,000社の総本宮です。
「学問・至誠(しせい)・厄除けの神様」として、ご崇敬を集めています。
道真公の御墓所(ごぼしょ)の上にご社殿を造営し、その御神霊(おみたま)を永久にお祀りしています。
年間に約1000万人が訪れます。
九州国立博物館
最後に、日本で4番目にできた国立博物館を紹介します。
太宰府天満宮のすぐ近くにあります。
今日のニュースでは、令和効果で観光客がたくさん訪れていました。
仏像界No.1イケメンがトーハクに登場です。
東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」
▲東京国立博物館HP
3月26日から、東京国立博物館で京都にある東寺の至宝を集めた特別展が始まりました。
ポスターから判る通り、見所は仏像です!
京都と言えば東寺
新幹線で京都駅に着くと、駅の南側に大きな五重塔が見えます。そこが東寺です。
五重塔は知っているけど、行ったことがある人は少ないのではないでしょうか。
しかし、仏像ファンにとっては聖地なのです。
東寺は796年に平安京の国家鎮護の寺として創建されました。正式名は「八幡山 教王護国寺」です。
823年に嵯峨天皇から空海(弘法大師)に管理が任され真言宗の総本山になりました。
立体曼荼羅
空海はそれを三次元で表現してしまいました。それが講堂にある「立体曼荼羅」なのです。
15体集結
講堂には21体の仏像が安置されていますが、今回の展示では15体も東京へやって来ました。
中でも、仏像界No.1イケメンの誉れ高い帝釈天がいます。
今回の目玉は仏像たちを全方位360°から見られることです。
普段仏像は、講堂の決まられた場所に安置され、参拝者は正面の拝観エリアから拝観します。したがって、エリアから離れた仏像は、小さくてよく見えません。
しかし、博物館ではすぐ近くから全方位で見学できるので、後ろ姿もしっかり見ることができます。
空海の書も展示
仏像以外にも様々な寺宝が展示されています。
おすすめは、空海の書「風信帖(ふうしんじょう)」と「両界曼荼羅図」および「十二天図」です。いずれも国宝です。
最後に
展示会のポスターを初めて見たときの感想は、「アベンジャーズ だ・・・」でした。
力を合わせ悪を倒すアベンジャーズ 、力を合わせ衆生を救う仏たち。
個性的なメンバーがたくさんいます。
▲出典「アベンジャーズ エンドゲーム ポスター」
▲出典「特別展 東寺 HP」
終わりなき神仏欲
日本の神社100選を買ったら、当然古寺100選も買ってしまいました。
有名な十三宗派の総本山・大本山と、それ以外で有名な古寺を紹介しています。
わたしは仏像目当てでお寺巡りしているので、宗派は気にしていませんでしたから、とても勉強になります。
巻末には、日本の仏教史と宗派の開祖、教えおよび歴史の解説もありますので、読み応えがあります。
(総本山と大本山の違いもわかりました!)
▲黄檗宗(おうばくしゅう)総本山 黄檗山 萬福寺(まんぷくじ)
▲浄土宗大本山 紫雲山 金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)にある五劫思惟(ごこうしいゆ)阿弥陀如来坐像
▲高野山真言宗総本山 高野山 金剛峯寺(こんごうぶじ)の大塔(たいとう)
▲真言宗室生寺派大本山 宀一山(べんいちさん)室生寺(むろうじ)の五重塔
シャクナゲが綺麗です。
ところで、みなさんは自分の宗派はご存知ですか?以外と知らない人は多いのではないでしょうか。
宗派を知ってそのお寺を巡るのも楽しいと思います。
果てしなき神仏欲
最近購入しました。
二十二社と神宮について、その解説とすべての神社が紹介されています。とても勉強になりました。
二十二社とは、平安時代に朝廷から特別の奉幣を受けた重要な神社です。京都周辺の畿内に集まっています。
詳しい解説は本をご覧ください。
▲八坂神社(二十二社のひとつ)
神宮と名のつく神社は、江戸時代以前は3社しかありませんでした。
明治時代以降、天皇と皇祖神をお祀りする特別な神社が神宮を名乗るようになりました。
現在は26社あります。
▲伊勢神宮
▲橿原神宮
その他にも有名な神社が約50社紹介されています。
行ってみたい、または行ったことがない神社がまだまだたくさんあります。
日本には神社が約8.5万社、お寺は約7.7万寺院あるそうです(文部科学省の宗教統計調査より)。
毎日三ヶ所お参りしても、約150年かかります。
神仏欲の旅に終わりはありません・・・
第一代天皇即位の地 〜橿原神宮〜
4月1日に新元号が発表され、5月1日に新天皇が即位されます。
それを記念し、第一代神武天皇が即位した、奈良県橿原市にある橿原神宮(かしはらじんぐう)を参拝しました。
▲外拝殿(げはいでん)
創建
創建は1890年と新しいです。
明治時代になって、地元住民からこの地に神宮創建の請願が出され、感銘を受けた明治天皇の勅令によって創建されました。
御祭神は、神武天皇と皇后の媛蹈韛五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)です。
神武天皇は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の天孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)より四代目に当たり、正式には「神日本磐余彦火火出見天皇(かむやまといわれひこほほでみのすめらみこと)」です。
▲南神門 門の中央から小さく北神門が見えます。
歴史
神武天皇が、豊かで平和な国づくりをめざして、九州高千穂から東に向かい、幾多の苦難を乗り越え、畝傍山(うねびやま)の東南の麓に橿原宮を創建しました。
第一代天皇として即位したのが紀元元年、今からおよそ2,600余年前のことです。
そして、今上天皇は第百二十五代になります。
▲外拝殿と畝傍山
▲巨大な碑
アクセス
駅前のロータリーをまっすぐ突き抜けると、そのまま表参道です。
▲橿原神宮前駅
最後に
新天皇即位を控え祝賀ムードを期待していましたが、それらしき看板や飾りはなく、静かに参拝することができました。
奈良県第2位の初詣客を集めているので、正月三が日はとても賑わっていると思います。