神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

極楽浄土と那須与一縁のお寺 〜即成院〜

京都の即成院(そくじょういん)を参拝しました。泉涌寺塔頭(たっちゅう)です。

同じ塔頭戒光寺から歩いて2、3分、泉涌寺からは10分弱のところにあります。

 

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▲山門

 

由緒

平安時代(992年)に伏見に建立された光明院が始まりとされています。

明治維新廃仏毀釈で無住となりましたが泉涌寺塔頭の法安寺と合併し、明治35年(1902)現在地で再興されました。

 

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▲本堂

 

阿弥陀如来と二十五菩薩

本堂には、1094年に造られたといわれる阿弥陀三尊(阿弥陀如来観音菩薩勢至菩薩)と二十五人の菩薩が祀られています。

死者を極楽に引き取る来迎(らいごう)を表現しています。

菩薩たちは摺り鉦(がね)、太鼓、笛などさまざまな楽器を奏でたり、歌っている姿をしています。

そして真ん中に穏やかなお顔をされた阿弥陀様が鎮座しています。

像高が5.5mありかなり大きな仏像です。菩薩たちも1.5mの高さがあるので、見上げるかたちでお参りします。

大勢で賑やかに極楽へお迎えに来てくれるので、安心して逝けますね。

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▲お雛様のようにひな壇に並んでいます。出典 泉涌寺HP 

 

如意輪観音

一体だけ来迎とは関係のない如意輪観音(にょいりんかんのん)もいます。

立て膝座りに頬杖をついてリラックスしているように見えますが、衆生(しゅじょう)を救うため想いを巡らせている姿だといわれています。

こちらの観音様はお顔が整った素晴らしい仏像として有名です。

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▲出典 枻出版社「ぐっとくる!仏像」

 

 

那須与一(なすのよいち)

源平合戦で源氏のヒーローとして活躍した那須与一のお墓といわれる供養塔があります。

晩年に即成院で庵を構えた与一はこのお寺で生涯を閉じたそうです。

与一は百発百中の弓矢の名手でしたので、狙った的を外さないことから、合格祈願のお寺としても有名です。

今でもお墓に参拝することができます。

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▲本堂の裏にあります。

 

御朱印

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こちらのお寺には限定御朱印もありましたが、

今回はスタンダードな阿弥陀如来御朱印をいただきました。