神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

開創1200年の高野山へ行って来ました(前篇)

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ツィーー、キキキー
南海高野線橋本駅を過ぎてしばらくすると、険しい山を軋み音をたてながら登っていきます。

窓の下を見るとかなり急な崖です。
高野山は人里離れた厳しい修行の場であることを、改めて思い知らされます。


高野山へは、新幹線、地下鉄を乗り継いで、難波から南海電車に乗ります。

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そして、最後に極楽橋駅でケーブルカーに乗り換えます。
ちなみに、吉野山へ行くときも同じような行程でした。

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高野山駅です。しかし、駅前は本当に何もありません。
バス停があるだけです。
バスに乗らないと町にたどり着けないのです。

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5分ほど走ると女人堂に着きます。
そこが町の入口です。
そこから、建物が現れます。
(そこまでは、本当に山林だけです)


市街地に入るとそこは異空間、仏教ワールドでした。
とにかく、寺院だらけです。
民家はひとつも見かけなかったです。
(今回は金剛峰寺周辺しか立ち寄っていないからかも)
ただし、商店、学校、警察、消防、などがあるので、一般人の方も住んでいるはずです。


京都、奈良でさえ、町の中に寺社仏閣が点在する程度ですが、
高野山はお寺の中に、たまたま商店がある感じです。
さすが根本道場です。


GW合間の平日でしたが、1200年記念のため多くの参拝客がいました。
全国の真言密教系のお寺から、お坊さんと檀家?の方がたくさん見えているようでした。


最初は、金剛峰寺(こんごうぶじ)にお参りしました。
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秘仏弘法大師坐像が16年振りご開帳です。
しかし、遠目でよくわからなかったです。

蟠龍庭(ばんりゅうてい)という石庭が素敵でした。
日本最大級の石庭だそうです。
雌雄一対の龍がいるように、石が配置されています。

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ここで、11時半を過ぎたので昼食にしました。
せっかく高野山へ来たので、精進料理を食べたいと思い、
"中央食堂さんぼう"へ。
すでに多くの人が並んでおり、約40分待ちました。
精進花籠弁当(¥2,020)を頂きました。
野菜の優しい味で、美味しかったです。

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昼食後は壇上伽藍(だんじょうがらん)へ。

緑の回廊の蛇腹路を通り、大伽藍へ到着です。
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東塔、三昧堂を通り、国宝の不動堂です。

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その背後には根本大塔(こんぽうだいとう)が見えます。
その大きさには、度肝をぬかれました。

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形は多宝塔ですが、通常の大きさの4,5倍はある印象です。
高さは五重塔くらいあります。
横幅があるので、迫力は倍以上に感じました。

中には、胎蔵大日如来(たいぞうだいにちにょらい)。それを取り囲むように金剛界四仏。
周囲の16本の柱には十六大菩薩の仏画描かれています。
曼荼羅を立体に再現しています。

続いて、中門へ行きました。

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2015年に再建されたそうです。
中には四天王がにらみをきかせてます。

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餓鬼もにらんでました。

増長天広目天は仏師松本明慶氏が再建したものです。
みなさんは新旧の四天王どちらが好みでしょうか。

さて続きは、後編へ