神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

私の大好仏vol.3 平等院 阿弥陀如来座像

大好仏3回目に紹介するのは、宇治平等院の国宝阿弥陀如来座像です。

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出典 平等院HP

 

定朝式阿弥陀如来

平安時代の仏師、定朝(じょうちょう)が作った阿弥陀如来

有名な鳳凰堂に安置されています。

 

その当時絶大な人気を誇っていた定朝。

彼の作った阿弥陀如来は仏像の理想とされ、真似をした像がたくさん作られたそうです。

それらは「定朝式」と呼ばれています。

 

ただし、定朝の作品として現在まで残っているのは、平等院阿弥陀如来だけです。

 

鳳凰堂内部は一日数回案内ツアーがあるので、中に入ることができます。

15分くらいのツアーです。

案内嬢がお堂と仏像について説明してくれます。説明が終わりお堂の中を見学してしばらくすると、他の参拝客の方はお堂から出て行きます。

 

そこから制限時間いっぱいまでが、わたしのゴールデンタイムなのです。

ほんの2,3分だけですが、お堂の中はわたしと案内嬢と阿弥陀さまだけになります。

国宝のお堂の中で国宝仏を独り占めできるなんて、まさに極楽浄土にいる心地です。

 

阿弥陀さまは、死んだときお迎えに来てくださりますが(来迎)、この2,3分は言うなれば「来迎タイム(ライゴウン・タイム)」です。

 もしくは、臨死体験?(笑)

 

雲中供養菩薩

 

お堂の壁面には、52躯の雲中供養菩薩が飾られています。

来迎のときのお供の方々です。こちらも国宝です。

よく見ると、歌ったり、踊ったり、楽器を奏でたりしています。

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出典 平等院HP

お堂の中では薄暗くて見にくいですが、平等院ミュージアム鳳翔館に数躯展示されています。

約30cmの小さな仏像ですが、細かいところまで丁寧な細工が施され、今にも動きだしそうです。

家の中に飾りたいです。

 

 鳳凰堂と庭園

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出典 平等院HP

平等院は極楽浄土をイメージして作られた庭園の池にある中島に建っています。

池の対岸から鳳凰堂を望むと、本当に美しいお堂だなぁと思います。

屋根の上には2対の鳳凰が金色に輝いています。

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 出典 一万円札