神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

丈六戒光寺

京都の泉涌寺塔頭(たっちゅう)で、地元では丈六さんと呼ばれる戒光寺に参拝しました。

泉涌寺から徒歩で約5分のところにあります。

 

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由緒

鎌倉時代に創建されましたが、応仁の乱で堂宇が焼失しました。

何度かの移築後、1625年に泉涌寺塔頭として現在の地に落ち着きました。

 

 

なぜ丈六さん?

お寺の本尊が丈六(一丈六尺、約4.85m)の「釈迦如来立像」だからです。

釈迦の身長が丈六であったと言われているので、丈六仏は多く作られています。

実際は像高約5.4m、台座から光背部を入れると約10メートルにもなります。

大仏師湛慶・運慶親子が作った重要文化財指定の仏像です。

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▲出典 戒光寺HP

目の前で対峙すると厳かでとても迫力があり、自然と合掌してしまいます。

 

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▲本堂

 

丈六仏の伝説

本尊のあごから首元にかけて液体が流れたような痕が見えます。

これは血の跡だといわれています。

江戸時代、後水尾天皇東宮であった頃、即位争いに巻き込まれ暗殺者に寝首を掻かれた時、この釈迦如来が身代わりにたたれ、ついた血の跡だといわれています。この事から、身代わりのお釈迦様と呼ばれるようになり、「悪しき事のお身代わりになってくださる」又、「首から上の病気、のどの病気を治してくださる」と、崇められています。

 

御朱印

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泉涌寺とは違い戒光寺は庶民的なお寺で、拝観料なしで参拝できます。

泉涌寺参拝の折はぜひ訪問してください。