伏見稲荷と豊川稲荷は全然違います
「お稲荷さん」といえば「狐がいる神社」というのが一般的ですが、わたしの地元愛知県にある豊川稲荷は、お寺だったのを最近知ったので、神社とお寺のお稲荷さんの違いを調べてみました。
神社と寺院
(総本宮とは"本家本元""ルーツ"のこと)
全国の稲荷神社は伏見稲荷につながっています。
出典「伏見稲荷大社HP」
お稲荷さんと宗派は関係ないようです。
出典 豊川稲荷HP
稲荷の神様と仏様
いっぽうお寺では、荼枳尼天(だきにてん)をお祀りしています。
荼枳尼天 出典 豊川稲荷HP 豊川稲荷では「豊川ダニシキシン天」と記載されています。
神と仏の同一視とは
では、なぜ神と仏が同一視されるのか?
江戸時代以前、神社とお寺には厳格な区別が存在せず、お寺の中に神社があったり、その逆もありました。
お互いたくさんの神様、仏様をお祀りすることに抵抗がなかったことは、容易に想像できます。
また、日本では本地垂迹(ほんじすいじゃく)という思想が生まれました。これは仏様が日本の国に神という形で現れたという思想です。
仏教を広めるための都合のよい思想な気がしますが…
(大国の訓読みは"だいこく"だから、結びついたらしいです)
お稲荷さんは、荼枳尼天が宇迦之御魂神の形で現れたということだと思います。
お稲荷さんは2種類あることを知ったうえで、お参りすると、また面白い発見があると思います。