なら仏像館で仏像と戯れる
▲なら仏像館 西側玄関外観
奈良国立博物館(以下、ナラハク)で「特別展 快慶」を観たあと「なら仏像館」へ行きました。その名の通り仏像専門の展示施設です。日本唯一だと思います。
▲東側入口外観
ナラハクには新旧の建物があります。「特別展 快慶」が開催されているのが、東新館・西新館です。1997年と1972年に完成しました。
「なら仏像館」は1894年に完成した旧帝国博物館をリニューアルした施設です。HPに分かりやすい解説があったので引用します。
なら仏像館は、明治27年(1894)に完成した、奈良で最初の本格的洋風建築です。設計は、当時宮内省内匠寮技師であった片山東熊(かたやまとうくま・1854-1917)によるもので、フレンチルネサンス高揚期の様式をとっています。玄関まわりの装飾は意匠的にすぐれ、明治中期の欧風建築として代表的なものです。昭和44年 (1969)に「旧帝国奈良博物館本館」として重要文化財に指定されました。
平成22年(2010)に「なら仏像館」と名称を変え、仏像専門の展示施設として再スタートし、平成28年4月には、展示室を大幅に改装し、リニューアルオープンしました。(奈良国立博物館HPより)
片山東熊(かたやまとうくま)と言えば、京都国立博物館、東京国立博物館表慶館、赤坂の迎賓館(旧東宮御所)など、明治を代表する西洋建築の設計をした名建築家です。特に迎賓館は2009年、旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)として国宝に指定、明治以降の文化財としては初の国宝となっています。
▲京都国立博物館(重文)
▲京都国立博物館 もうすぐ国宝に格上げするかも
なら仏像館には、奈良、平安、鎌倉時代の作品をメインに常時100体程度の仏像が展示されているので、見応え充分です。また、建物も明治時代のもので、いまだに現役として活躍しているとても貴重な存在です。
新館とは地下回廊で繋がっているので、雨に濡れずに移動できます。また、地下にあるミュージアムショップはナラハクならではのグッズがたくさん売られています。
ナラハクへ行ったらぜひ仏像館も見学してください。