国宝展に行って来ました!
▲図録
京都国立博物館で開催中の特別博覧会「国宝」を観ました。
開館前の8時に並んで、30番目くらいで入館しました。しかし、9時半の開館直前には500人以上並んでいたでしょうか。平日なのにすごい行列でした。
国宝展はⅠ期〜Ⅳ期に分かれ、少しずつ展示品を入れ替えます。私が訪れたのはⅡ期です。お目当は、
雪舟の国宝絵画6点
曜変天目(ようへんてんもく)
です。
しかし、すべて国宝なのでそれ以外の展示品も素晴らしいものばかりでした。
今回は特に印象に残ったものについてお話しします。
▲京都国立博物館本館 重要文化財です。もうすぐ、国宝になるかも。
華厳五十五所絵巻
『華厳経』入法界品 (にゅうほっかいぼん) にある善財童子(ぜんざいどうじ)の善知識歴参を描いた絵巻です。善知識たちと善財童子が面会する様々な場面が描かれていますが、善知識の姿がどれも個性的です。時々、クスッと笑える場面があり、まるで漫画を読んでいるようです。楽しい国宝です。
雪舟 国宝6点
6作品が一室に集まってとてもとても贅沢です。生で初めて雪舟作品を観ました。やはり素晴らしい作品ばかりです。特に、「四季山水図巻」と「慧可断臂図(えかだんぴず)」はとても印象に残りました。
墨がはっきり残っており、筆使いが手に取るようにわかるので、雪舟の描いている姿が頭に浮かびました。
風神雷神図屏風
鑑賞するのは2回目ですが、やはり素晴らしい作品です。本来なら怖い神のはずですが、ユーモラスな顔と体をしているので、可愛いらしく思えます。
志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)
とてもきれいで光沢があり、約400年前の茶碗とは思えません。柔らかい形状は手のひらに乗せて眺めていたい衝動にかられました。
兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)
東寺の仏像です。鎧の彫刻がとても細かく精緻です。肩パット、バックル、胸当てに獅子の彫刻がありますがそれらがカッコいいですし、革ベルトがリアルなので、そこから鎧を外せそうです。ウエストが締まりプロポーションも抜群でした。
曜変天目
とても期待をしていましたが、ライトの反射がキツくて青白く輝くはずの斑文が白く光ってしまい残念でした。手にとって眺めたいですねー。
次回は燕子花図が展示されるⅣ期(11/14〜11/26)に訪れる予定です。
▲平成知新館
最後に、これから国宝展へ行られる方には平日をお勧めします。土日に行くと70分待ちとかあるようです。時間は開館1〜2時間前に並んだほうがゆっくり観られます。ただし、しばらくすれば館内はかなり混雑しますが。遅いとさらに混雑すると思われます。
▲正門