世界遺産仁和寺
▲中門からニ王門の眺め
11ヶ月振りの投稿です(汗)
緊急事態が解除された初めての週末、京都の世界遺産仁和寺(にんなじ)へ行ってまいりました。
お目当ては「霊宝館秋季名宝展」の「国宝阿弥陀三尊蔵」と「仁和寺御所庭園」です。
仁和寺について
888年(仁和4年)に創建された、京都の中でも非常に歴史あるお寺です。皇室関係者が代々門跡(住職)を務める門跡寺院です。
現在は真言宗御室(おむろ)派の総本山です。
1994年に世界遺産に認定されました。
遅咲きの御室桜がとても有名で、境内にたくさん植樹されています。
ニ王門
南禅寺の山門、知恩院の三門とともに京都三大門のひとつです(諸説あります)。高さが18m以上もある巨大門で迫力があります。
徳川家光の寄進により江戸時代に建てられました。重要文化財です。
正面側の左右には、阿吽(あうん)の金剛力士像、後面の左右に唐獅子像を安置しています。
にんべんがないニ王門は珍しいと思います。
国宝阿弥陀三尊像
創建当時、金堂のご本尊でしたが、今は霊宝館で保管されています。
阿弥陀如来坐像の右に勢至菩薩立像、左に観音菩薩立像が並んだ典型的な三尊像です。
像高が約90cmと約120cmなので、館内で観るとこじんまりとした印象です。
お顔は頬がふっくらして穏やかです。身体と目鼻のバランスが子供のように感じる、可愛いらしい仏像です。
腹前で定印を結ぶ現存最古の阿弥陀像としても知られています。
他にも重要文化財の愛染明王坐像、多聞天立像、悉達太子座像などの仏像が展示されていますので、とても見応えがありました。
春と秋の名宝展で公開されています。
▲霊宝館外観
仁和寺御所庭園
続いて御所庭園を拝観しようとしましたが、なんとこの日は将棋の竜王戦が行われており、藤井2冠が豊島竜王と対局していました。したがって、庭園のある御殿は拝観禁止でした(泣)
しかし、地元の英雄藤井くんの大事な対局ですから、心の中で健闘を祈って、御朱印だけいただきました。
国宝金堂
御所庭園の代わりに、金堂の中を拝観することができました。
仁和寺の本堂で、1613年に造営された御所紫宸殿(ししんでん)を移築したものです。
本尊は1644年に仏師運節が製作した阿弥陀三尊です。
お堂の中に入ると中央に阿弥陀三尊がありその周りに、四天王、帝釈天、梵天が並んでいます。
背景の壁には極楽浄土と思われる色鮮やか壁画が描かれていました。
御朱印
▲御殿でいただいた旧御室御所の御朱印
▲経堂 重要文化財
▲鐘楼 重要文化財
▲御影堂 重要文化財
▲一顧不動尊
▲金剛華菩薩像 霊宝館のそばに鎮座しています。花束を持った珍しい仏像です。表情が素晴らしいです。
まとめ
- 仁和寺の境内はとても広く、霊宝館も参拝すると2時間以上かかると思います。しかし、とても見応えがあります。
- 名宝展と御室桜を楽しめる春がベストシーズンだと思いました。
- お堂や五重塔などの建築物も見応えがあります。
- 御殿の庭園が観れなくて残念でした。