神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

北野天満宮と御土居の青もみじ


伏見稲荷大社の前に、北野天満宮へ行きました。
昨年の今頃合格祈願をしたので、そのお礼参りです。

http://kamibutsuyoku.hatenablog.com/entry/2015/05/20/163457

f:id:kamibutsuyoku:20160511205721j:image
"楼門"

北野天満宮太宰府天満宮と並び、全国で最も有名な天満宮です。
全国約12,000社の天満宮(または天神社)の総本社です。
ちなみ、太宰府天満宮総本宮とうたっています。

f:id:kamibutsuyoku:20160509184425j:image
"三光門(国指定重要文化財)"

ご祭神は菅原道真公。
「学問の神様」として有名ですね。

道真公は優秀な学者・政治家でしたが、藤原氏の策謀により太宰府に左遷させられ、わずか2年後その生涯を閉じました。
その直後、平安京ではさまざまな天変地異が発生し、道真公の左遷に関わった人たちが亡くなりました。
祟りと恐れられ、その怒りを鎮めるためこの地に道真公を祀ったのが、北野天満宮の起源です。

f:id:kamibutsuyoku:20160512183403j:image
"本殿(国宝)"

祟りが怖くて建てた神社が、庶民の信仰を集め全国に広がったのは、なんとも面白いです。

梅と牛


道真公は梅をこよなく愛していたので、神紋には梅があしらわれています。
f:id:kamibutsuyoku:20160512120909j:image
"梅鉢紋"

また、牛に関する伝説も多く残されており、牛の像が必ずあります。
f:id:kamibutsuyoku:20160512121104j:image
"神使の臥牛像"

御土居の青もみじ


この時期は、天満宮の敷地内にある御土居が一般公開されて青もみじを愛でることができます。
f:id:kamibutsuyoku:20160512121417j:image
f:id:kamibutsuyoku:20160512121444j:image
f:id:kamibutsuyoku:20160512121510j:image
f:id:kamibutsuyoku:20160512121545j:image
散策していると可愛い鳥のさえずりがたくさん聞こえました。
(画像中央にエナガが止まっています)

念願の伏見稲荷へ

GW利用し、先のブログで書いた伏見稲荷大社へ行って来ました。

伏見稲荷と豊川稲荷は全然違います - 神仏欲な日々


この日は想定外のお祭り(稲荷祭)だったので神社の駐車場が封鎖され、車を止めるのが大変でした。
運良く徒歩5分程のコインパーキングに止めることができましが、下調べ不足を反省です。

f:id:kamibutsuyoku:20160504210906j:image
"表参道から見た一の鳥居と楼門(国の重要文化財)"

お祭の規制のため表参道・楼門が封鎖され、参道の脇道から入場しました。
拝殿・本殿も規制されて参拝が困難だったので、素通りして千本鳥居へ向かいました。

f:id:kamibutsuyoku:20160506144335j:image

GWとお祭りが重なり、千本鳥居も人がいっぱい。
幻想的な雰囲気を味わうことは叶いませんでしたが、来てよかったです。

願い事が「通る」或いは「通った」御礼の意味から、鳥居を奉納する習慣が江戸時代以降に広がり、千本どころか約一万本の鳥居があるそうです。

「外国人に人気の日本の観光スポット」のナンバーワンに選ばれた伏見稲荷
やはり、外国人観光客がたくさんいました。
http://tg.tripadvisor.jp/news/ranking/inboundattraction_2015/    トリップアドバイザー HPより

奥の院でお参りし、御朱印をいただきました。
f:id:kamibutsuyoku:20160506132650j:image
"奥の院(奥社奉拝所)"
f:id:kamibutsuyoku:20160504210205j:image
"奥の院の御朱印"


狐は「稲荷大神様」をお守りしているお使い(眷属〈けんぞく〉)です。
だから、境内のいたるところに像があります。
f:id:kamibutsuyoku:20160504210457j:image
f:id:kamibutsuyoku:20160504210609j:image
f:id:kamibutsuyoku:20160504210631j:image
f:id:kamibutsuyoku:20160504210652j:image
少しずつ姿かたちが違うので、それを見るのも楽しいです。

f:id:kamibutsuyoku:20160506130843j:image
"本殿の御朱印"

時間が中途半端で稲荷祭はスルーしてしまいましたが、HPでは以下のように紹介されています。
f:id:kamibutsuyoku:20160506133536j:image
この祭りの起源は極めて古く、諸説ある中に、すでに長久元年(1040)に行われた事が「春記」にみえ、「中右記」をはじめ諸記録によっても平安中期には盛んに行われていたことが知られます。   ~中略~   美しく飾られた30数台の供奉列奉賛列を従えた五基の神輿は、途中東寺の僧侶による「神供」を受けた後約2時間京都市内の氏子区域を巡行した後ご本社に到着します。引き続き神輿よりご神璽が本殿へ奉遷され、無事の還御を称える還幸祭が斎行されます。(出典 伏見稲荷大社 HP)

伏見稲荷と豊川稲荷は全然違います

「お稲荷さん」といえば「狐がいる神社」というのが一般的ですが、わたしの地元愛知県にある豊川稲荷は、お寺だったのを最近知ったので、神社とお寺のお稲荷さんの違いを調べてみました。


神社と寺院


稲荷神社は全国に3万社以上もあり、京都の「伏見稲荷大社」が総本宮です。
(総本宮とは"本家本元""ルーツ"のこと)
全国の稲荷神社は伏見稲荷につながっています。
f:id:kamibutsuyoku:20160413134507j:image
出典「伏見稲荷大社HP」

豊川稲荷の正式名は「圓福山豊川閣妙嚴寺」(えんぷくざん とよかわかく みょうごんじ)で、曹洞宗のお寺です。
寺院系には、岡山市にある最上稲荷(さいじょういなり)も有名ですが、こちらは日蓮宗のお寺です。
お稲荷さんと宗派は関係ないようです。
f:id:kamibutsuyoku:20160413134642j:image
出典 豊川稲荷HP

稲荷の神様と仏様


稲荷神社の多くは、ウカノミタマノカミ(古事記では宇迦之御魂神、日本書紀では倉稲魂命と表記)をお祀りしています。
「ウカ」とは穀物、食物の意味で穀物の神です。商売繁盛のご利益はあとから加わったようです。

いっぽうお寺では、荼枳尼天(だきにてん)をお祀りしています。
空海(弘法大師)が中国からもたらした真言密教荼枳尼天と、稲荷神がつながり、同一視されるようになり発展したようです。f:id:kamibutsuyoku:20160413134839j:image
荼枳尼天 出典 豊川稲荷HP   豊川稲荷では「豊川ダニシキシン天」と記載されています。


神と仏の同一視とは


では、なぜ神と仏が同一視されるのか?

江戸時代以前、神社とお寺には厳格な区別が存在せず、お寺の中に神社があったり、その逆もありました。
神仏習合(しんぶつしゅうごう)や神仏混淆(しんぶつこんこう)とも呼ばれますが、昔から、神仏はともに祀られていたことが多かったのです。

日本の神道八百万の神々を祀り、インドで生まれた仏教ヒンドゥー教ゾロアスター教の神々を取り入れて発達してきました。
お互いたくさんの神様、仏様をお祀りすることに抵抗がなかったことは、容易に想像できます。

また、日本では本地垂迹(ほんじすいじゃく)という思想が生まれました。これは仏様が日本の国に神という形で現れたという思想です。
仏教を広めるための都合のよい思想な気がしますが…

大黒天と大国主命(オオクニヌシノミコト)は有名な組み合わせです。
(大国の訓読みは"だいこく"だから、結びついたらしいです)
お稲荷さんは、荼枳尼天が宇迦之御魂神の形で現れたということだと思います。


お稲荷さんは2種類あることを知ったうえで、お参りすると、また面白い発見があると思います。




お伊勢参り 〜猿田彦神社、おかげ横丁〜

猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)


内宮のあとは、車で5分ほどにある猿田彦神社にお祀りしました。

f:id:kamibutsuyoku:20151212120333j:image
▲拝殿

天照大御神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、高天原(たかまがはら)から、地上の高千穂峰(たかちほのみね、現在の宮崎県、鹿児島県のあたり)降りてこられたとき、御案内したのが猿田彦大神(さるたひこおおかみ)です。

f:id:kamibutsuyoku:20151212115715j:image
椿大神社HPより引用 鼻が大きいのが特徴です。
天孫降臨を啓行(みちひらき)された猿田彦大神は、高千穂に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を御案内した後、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)と御一緒に本拠地である「伊勢の狭長田(さながた)五十鈴の川上」の地に戻り、この地を始め全国の開拓にあたられました。
当社は猿田彦大神の子孫である宇治土公家(うじのつちぎみ)が代々宮司を務める神社です。
猿田彦神社HPより引用
皇室以外にも神様の子孫がいたなんて驚きですが、出雲大社宮司の千家家も神様の子孫です。

伊勢の人は、お祓いや七五三などの行事は猿田彦神社ですることが多いそうです。
この日も、結婚式と七五三の親子がいました。

f:id:kamibutsuyoku:20151212113140j:image
f:id:kamibutsuyoku:20151212113201j:image
▲神社の石碑

同じ石碑を角度を変えて撮りました。"猿"の字が微妙に違うのがわかりますか?

上の猿には"口"がありません。

神様にサルの漢字を使うのは失礼だろうというので、少し変えたそうです(笑)

f:id:kamibutsuyoku:20151212120651j:image
▲御朱印

おかげ横丁

参拝のあとは、お腹を満たすためおはらい町、おかげ横丁にくりだし、伊勢うどん赤福のぜんざいを食べました。
とても、美味しかったです。

f:id:kamibutsuyoku:20151212120251j:image




お伊勢参り 〜外宮、内宮〜

更新がすごく遅くなってしまいました(^_^;)


榊原温泉で身を清めた翌日、宿でおいしい朝食を食べ、伊勢神宮へ向かいました。
車だと1時間ほどで着きます。

豊受大神宮(とようけだいじんぐう)(外宮)


f:id:kamibutsuyoku:20151118182622j:image
▲本宮

豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。
神々の食事を司る神様です。

内宮は何度かお参りしましたが、時間やスケジュールが合わず、外宮はスルーしており、約25年振りの参拝です。
前回は大学生の時だったので、あまり記憶に残っておらず、ほとんど初参拝です。 

境内には、本宮の他に多賀宮(たかのみや)、風宮(かぜのみや)、土宮(つちのみや)の別宮がご鎮座になっています。
当然そちらにもお参りさせていただきました。

f:id:kamibutsuyoku:20151209173747j:image
▲外宮の御朱印です。本当にシンプルです。

皇大神宮(こうたいじんぐう)(内宮)

外宮の次は内宮へ向かいます。
平日だったので、内宮前の駐車場に運良く停めることができました。

内宮は、皇室の御祖神であり日本国民の総氏神である、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が鎮座されています。

f:id:kamibutsuyoku:20151211080002j:image
宇治橋から五十鈴川を望む

五十鈴川の御手洗場(みたらし)で身を清め、本宮を参拝したのち、別宮の荒祭宮(あらまつりのみや)、風日祈宮(かざひのみのみや)にお祀りしました。

伊勢神宮は本当に素晴らしい場所です。
いつ来ても心が清らかになります。
このブログを書いているときでさえ、込み上げるものがあります。

f:id:kamibutsuyoku:20151211110511j:image
▲本宮
f:id:kamibutsuyoku:20151211110533j:image
▲神楽殿
f:id:kamibutsuyoku:20151211110627j:image
▲参道の風景
f:id:kamibutsuyoku:20151211111954j:image
▲御朱印

自宅から3時間弱で伊勢神宮まで行けることに、とても幸せを感じています。
今後も何度もお祀りへ行くでしょう。

美味しいものもたくさんありますし。









お伊勢さんの湯ごりの湯

今回約2年振りにお伊勢さんへお参りに行きました。
その前に、お伊勢さんの『湯ごりの湯』として、とても歴史のある榊原温泉で一泊しました。

f:id:kamibutsuyoku:20151101113353j:image
宿泊した『まろきの湯の宿 榊原湯元館』のロビー

三重県津市の山里にある榊原温泉は、万葉の時代から有名で、清少納言枕草子の中で「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と謳っており、当時は「ななくりの湯」として呼ばれていました。

お湯は無色透明ですが、とろみを感じるくらい、肌がつるつるすべすべします。
今まで、いくつか美人の湯と言われる温泉に入りましたが、ここのがいちばんだと思います。
特に27〜8℃の源泉風呂は超オススメです。
冷たいですが、お湯のとろり感が増してさらにお肌がつるつるになりました。(笑)

この日は満月だったので、露天風呂での月見湯は最高でした。

f:id:kamibutsuyoku:20151101202404j:image
部屋の露天風呂(早朝)

榊原温泉には温泉宿が数軒ありますが、お土産屋などのお店はほとんどなく、本当に静かな温泉地です。
疲れを癒すには最高の場所でした。

夕食は松阪牛のすき焼きです。
関西風の甘めの味付けでいただきました。
もちろん、味は申し分ありません。

翌日は、お伊勢さん参りに行きました。

最近いただいた御朱印コレクション

最近のお寺と神社でいただいた御朱印をご紹介します。

今は、京都の大徳寺塔頭「大仙院(だいせんいん)」で買った御朱印帳を使っています。
f:id:kamibutsuyoku:20150808105939j:image

高野山金剛峰寺(こんごうぶじ)の御朱印
中央は、なんとか金剛と書かれていますが、なんでしょう?
f:id:kamibutsuyoku:20150808110003j:image

同じく高野山根本本堂の御朱印
これは本尊の大日如来と書かれています。
達筆です。
f:id:kamibutsuyoku:20150808110025j:image

北野天満宮の御朱印です。
神社の御朱印はこのようにシンプルなものが多いです。
梅鉢の朱印が素朴です。
f:id:kamibutsuyoku:20150808110037j:image
お寺と神社の御朱印帳を別けて持っている方もいるようですが、
わたしは同じ御朱印帳でいただいてます。
注意されたことがないので、問題ないと思います。

京都、法金剛院(ほうこんごういん)の御朱印
本尊の阿弥陀如来と書かれています。
f:id:kamibutsuyoku:20150808110047j:image

最後は、金閣寺の御朱印です。
力強く舎利殿(しゃりでん)と書かれています。
f:id:kamibutsuyoku:20150808110113j:image

お寺の御朱印は、3つ以上の朱印が押され賑やかですが、
神社の御朱印は朱印と日付だけとかシンプルなものが多いです。
(例外もたくさんありますが)