国宝阿弥陀如来をゴロ寝して拝む
法界寺 国宝阿弥陀如来座像
出典 講談社「日本の仏像」
京阪電車に乗り黄檗駅(おうばくえき)から二つ目の六地蔵で降ります。
そこで、日野誕生院行きの京阪バスに乗り換え、15分ほどの「日野薬師」で降ります。
▲ひのやくし
日野の里にある法界寺の本尊は薬師如来です。
しかし、お目当ては国宝の阿弥陀堂にいらっしゃる阿弥陀如来座像です。
▲山門
先客がいましたが、わたしがお堂に入る前に帰って行きました。
ここでも、ぼっちです^o^
受付で拝観料を納め、御朱印帳も預かっていただき、お堂へ移動しました。
お堂に入ると住職らしき方から、お堂と仏像について簡単に説明していただきました。
▲国宝 阿弥陀堂
浄土教の流行や、末法思想等の影響で各地に建てられた典型的な阿弥陀堂建築の一つ。五間五面の檜皮葺、宝形造で,周囲一間の廂を付し、一見方七間の重曹建築の感がある。屋根には宝珠露盤を置き、屋根の勾配もゆるやかで、外観は、軽妙温雅である。
出典 京都観光Navi HP
▲国宝 阿弥陀如来座像
堂内には定朝様(じょうちょうよう)の丈六※(じょうろく)の阿弥陀如来像(国宝)が、安置され、周りには、これも絵画史上貴重な天人の壁画(重文)が描かれ、さながら現世の極楽浄土の世界を表している。
出典 京都観光Navi HP
※丈六像とは立像のたけが、一丈六尺=約五メートルある仏像。座像ではその半分)の高さ
説明を終えた住職がお堂から出て行かれたので、ゆっくり拝観です。
まずは正面に正座して合掌。
しばらく、正面のお姿をじっくり観察します。
平等院の阿弥陀仏より、ふっくらとしたお顔で目はほとんど閉じたような半眼です。
立ち上がりお堂の中を歩き、いろいろな角度から眺めます。
お堂を一周したのち、再び正面に座り向き合います。
10分ほど眺めたのち、誰もいないのでそのままゴロ寝してしまいました。
(お堂の中では畳敷きです)
ツクツクボウシの鳴き声が聞こえます。
なんという贅沢な時間でしょう。
極楽、極楽(^-^)
最後に再び正座して合掌。
お堂をあとにしました。
朱印所に置かれてあった御朱印帳を受け取り、バス停へ向かいました。
▲御朱印は本尊の薬師如来です。
お腹いっぱいになるお寺 萬福寺
日本三大古橋の宇治橋を渡ります。
▲宇治橋
黄檗山萬福寺は1661年に中国僧 隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師 によって開創された、黄檗宗の大本山です。
京都にあるお寺としてはかなり新しいお寺です。
▲総門
禅師は中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省福州府福清県にある黄檗山萬福寺のご住職をされていました。その当時、日本からの度重なる招請に応じ、63歳の時に弟子20名を伴って1654年に来朝されました。宇治の地でお寺を開くにあたり、隠元和尚は寺名を中国の自坊と同じ「黄檗山萬福寺」と名付けました。
その後、幕府の政策等により、宗派を黄檗宗と改宗し現在に至ります。日本でいう「禅宗」は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗に分類されています。出典 萬福寺HP
▲三門
▲伽藍
三門をくぐって、その広さに驚きました。
お堂もたくさん建っています。
▲布袋尊 立派なお腹です(^^)
寺の玄関として設けられた天王殿におられます。弥勒菩薩の化身(けしん)です。
▲韋駄天(いだてん)像 かっこいいです。
▲四天王像の多聞天(たもんてん)
珍しく撮影自由なお寺です。
▲大雄宝殿(だいおうほうでん) 萬福寺の本堂です。
▲本尊の釈迦牟尼佛(しゃかむにぶつ)
▲両単に十八羅漢像が安置されています。
▲羅睺羅尊者(らごらそんじゃ)坐像
両手で腹を開き、中から仏の顔が!∑(゚Д゚)
十八羅漢の中でいちばん目立ちます。
残念ながらこの日は国立東京博物館に出張してました…
▲ 香炉 すべてが中華風です。
▲開版(かいばん) 木魚の原形だそうです。
▲このように時を報じます。
▲回廊
▲御朱印 布袋尊と書かれています。
広い境内、たくさんの中華風のお堂と仏像。
萬福寺は見どころ豊富で、お腹がいっぱいになるお寺でした。
宇治平等院
出典 平等院HP
6年振りの平等院です^_^;
平成の大改修後(2012年6月〜2014年3月)初めて訪れます。
▲before 2010年9月
▲after 2016年9月
全然違いますね(°_°)
素人の写メでも一目瞭然!
屋根の鳳凰も金ピカです。
最初に堂内見学ツアーのチケットを買い(300円)、集合時間まで30分あるので、お堂の周りを散策。
1回のツアーは30〜40人でしょうか。
最初に見学の注意事項を聞いてから、橋を渡りお堂に入ります。
今回はたまたまお堂の修繕作業をしており、一部に足場とシートがあり、少し残念でした。
お堂の中でガイドさんの説明を聞いたのち、しばらく自由に見学できます。
わたし以外のツアー客は10分ほど見学するとお堂から出て行ってくれます。
ここからがわたしのゴールデンタイム❗️
制限時間いっぱいまでお堂の中は、国宝阿弥陀如来座像とガイドさんとわたしの3人だけ。
鳳凰堂と国宝仏をほぼ独り占め。なんて幸せな時間でしょうか。
じっくりと阿弥陀様と向き合い、至福の時を過ごしました。
極楽気分のままお堂から出て、再びお堂の周りをぷらぷら。
続いて雲中供養菩薩像に会い行きます。
▲鳳翔館入口もいい感じに苔むしてきました。
▲踊っています。南20号
▲わかりにくいですが唄っています。
▲整ってます。
▲雲がダイナミックです。
※菩薩像は全てポストカードから引用
拝観後、入口目の前の"ますだ茶舗"で抹茶を振りかけた抹茶ソフトをいただきました。
とても美味しいのでおすすめです。
▲入口の石碑 振り向けばますだ茶舗です。
▲御朱印 鳳凰堂と阿弥陀如来
阿弥陀如来についてはこちらで紹介しています↓
嵯峨野を一望できるお寺
京都最古の神社 松尾大社
▲松尾大社 一の鳥居
大原野神社の拝観後どこへ行こうかと迷い、ググってみたら、嵐山方面が近いことに気づき、まだ拝観したことのない松尾大社へ向かいました。
阪急桂駅から2駅、松尾大社駅で下車。
改札を出ると目の前に大きな鳥居です。
▲二の鳥居
駅から5分で楼門が現れ、境内に到着です。
▲楼門
▲手水舎(てみずしゃ)
松尾大社の神使(しんし)、亀がお出迎え。
松尾大社は、渡来人秦氏(はたうじ)が一族の氏神として信仰した古い社が起源とされ、大宝元年(西暦701年)にこの地に社殿創建以来、千三百年有余年の歴史を誇る京都最古の神社です。
主祭神は二柱
大山昨神(おおやまぐいのかみ)
中津島姫命(なかつしまひめのみこと)
秦一族が酒造を特技としていたことから、室町時代末期以降、「日本第一酒造神」として信仰されています。
そういえば、酒樽がたくさん奉納されていました。
▲拝殿
▲本殿
▲おみくじを結ぶところが、立体的な❤️です。
亀の井、霊亀の滝など見どころはたくさんありましたが、暑すぎて早めにおいとましました。
▲御朱印 亀の朱印がかわいいですね(左下)
京都洛西の名社 大原野神社
▲大原野神社社殿
勝持寺から雑木林の中を10分ほど歩くと大原野神社です。
▲雑木林
由緒 〜いわれ〜
別称「京春日」
春日大社 第一のご分社
当神社は延暦3年(784年)、恒武帝の長岡京遷都の際、藤原氏の氏神である奈良春日大社の神々をこの地に祀られたところより「京春日」といわれています。
(出典 大原野神社HP)
▲一の鳥居
▲三の鳥居と社殿
秋は紅葉が綺麗そうです。
▲手水舎(てみずしゃ)
春日大社の神使(しんし)鹿さんがお出迎え。
拝殿の前にも狛犬の代わりに鹿像が二体あります。
▲鯉沢池と睡蓮
奈良の猿沢池を真似た池です。
▲御朱印 京春日と書かれています。
ここで、大原野の寺社巡りは終わりです。
花の寺、珍しい薬師如来
重文 薬師如来坐像
出典 講談社「日本の仏像」
花の寺 勝持寺は願徳寺のすぐ隣りにあります。
歩いて1,2分です。
▲阿弥陀堂
正式名は小塩山 大原院 勝持寺です。
白鳳八年(西暦679年)、役行者(えんのぎょうじゃ)が創建したのが始まりです。
西行法師がこの寺で出家したのがきっかけで、花の寺と呼ばれています。
鳥羽上皇に仕えていた北面の士 佐藤義清(さとうのりきよ)が、当寺に於て出家し西行と名を改めて庵を結び、一株の桜を植えて吟愛しておりました。世人はその桜を西行桜と称し、寺を花の寺と呼ぶようになりました。
(出典 勝持寺HP)
▲西行桜
西行は歌人としてとても有名ですが、イケメンのプレイボーイとしてブイブイ言わせていたらしいです。
本尊は薬師如来ですが、珍しい印を結んでいるので拝観させていただきました。
ここでも参拝者はわたし一人です。
仏像は瑠璃光殿に安置されています。
中に入ると、薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、十二神将のRKJ48グループ(※)が勢揃いです。
15体を勢揃いで展示しているのは、かなり珍しいと思います。
薬師如来は鎌倉時代に作られ、重要文化財に指定されています。
左手の薬壷から右手で薬を摘み取る珍しいお姿です。
※RKJの詳細はこちら→http://kamibutsuyoku.hatenablog.com/entry/2015/07/04/092943
さらに、仁王門から移した巨大な金剛力士像が両脇を飾ります。
金剛力士像
出典 講談社「日本の仏像」
▲御朱印