神仏欲な日々

神仏欲(しんぶつよく)とは、神社とお寺のことが好きでたまらない、愛欲のこと。

京坂電車でGO! 仏像巡りの旅その6

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このシリーズも6回目になります。

伝えたいことがたくさんあり大変ですが、終点の宇治駅まで頑張ります。

 

京坂黄檗駅(おうばくえき)

今回はこちらで途中下車します。

 

黄檗宗 大本山 萬福寺(まんぷくじ)

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▲大雄宝殿(だいおうほうでん)

【アクセス】

京阪黄檗駅から徒歩5分

 

萬福寺は1661年に中国僧 隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師 によって開創された新しいお寺です。
禅師は中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省黄檗萬福寺の住職でした。1654年63歳で来日しました。
幕府の政策等により、宗派を黄檗宗と改宗。日本でいう「禅宗」は、臨済宗曹洞宗黄檗宗の三宗に分類されています。

 

すべてが明朝様式

このお寺の最大の魅力は、すべてが中国の明朝様式であることです。建物、仏像、伽藍すべてが中国様式なので物珍しくワクワクします。

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▲総門

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▲ 香炉

長〜いお線香を焚きます。

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▲開版(かいぱん)

時を知らせる法具。木魚の原形となっているものです。

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▲このように時を知らせます。

 

明朝様式の仏像

明の仏師 范道生(はんどうせい)制作の仏像は本物の明朝様式です。

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弥勒菩薩(布袋)坐像

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▲韋駄天立像

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多聞天立像

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▲十八羅漢像の一部

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▲羅睺羅尊者(らごらそんじゃ)坐像

お腹から仏の顔がのぞいている姿は、すべての人に仏性、すなわち仏になれる可能性が具わっていることを表現しています。

このお寺は撮影自由な場所が多く、仏像はすべて撮影できました。

 

普茶料理という中国式精進料理が食べられるので、時間のある方はぜひどうぞ。(私は食べていませんが^^;) 

次回はいよいよ終点の宇治駅です。